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ライフェンドレーエン

エルツ地方のおもちゃ作りのなかで世界に類の見ない『ライフェンドレーエン』という技法についてご紹介いたします。ライフェン(Reifen)とは輪のこと、ドレーエン(Drehen)とはドレクセルン (Drechseln)=回しながら加工するという意味で、ろくろの 木工技術から発展した独自の技法です。 トウヒの木ろくろにセットし、それを回転させながらバイトと呼ばれる刃物で削っていきます。 加工は製品の下側になる部分から削り、その後上側を削ります。程なくバームクーヘンのようなリング状の輪が完成。その輪っかをケー キを切り分けるようにナイフで割れ目を入れると動物の形が現れます。誰もがアッと驚かされる 瞬間です。ひとつの輪から50~60個の動物が切り出され、ナイフで骨格を形成し、耳や尾を接着 し色付けをすると完成です。熟練の技を持つマイスターだからこそ作ることのできる、効率的で 無駄の少ない技法なのです。