グリコのおもちゃ
博物館の設立にかかわった加藤裕三氏は、1987年から1993年の6年をかけて「100円グリコ」 というキャラメル菓子の「おまけ」を約260点デザインしました。グリコのお菓子は、100年近い歴史をもつお菓子で、古くから多くの人に親しまれてきました。加藤は「男女関係なく楽しめる」「動く」「分解できる」というのが製作のポイントとして動くおもちゃ をデザインしました。彼は、木工を専門としていたので、プロトタイプは、木を削ってつくった もので、丸みがあって柔らかい感じのする独特のフォルムです。それを元にして何万個もの樹脂 のおもちゃが作られましたが、その形をよく見ると、木を削ってできたという記憶が残っています。 是非、その小さなミニサイズのおもちゃから木の記憶を探してみてください。