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サンダーバード

イギリスのSF人形劇「サンダーバード」の人形たちは、人形浄瑠璃の仕組みにヒントを得てつくられたものだと言われています。作者のジョンブランダール氏と当館の初代館長・西田明夫は親交があり、現在展示されているパーカー人形3体は当館のために特別に作られたものです。この3体を詳しく見てみましょう。

「執事」のパーカーは、主人であるレディ・ペネロープのティータイムで給仕しています。ハンドルを回すと、腕と首、目と口を同時に動かします。由緒ある貴族に仕える人物らしい優雅な物腰が見事に表現されています。パーカーが手にしているのは「ペネロープ家でもとっておき」のティーセットです。

「運転手」のパーカーは、道に迷ってしまったベテラン運転手という設定です。「日本にやって来たが、ここは一体どこだ?有馬温泉まで行かねばならないが、どうやって?」ボタンを押すと首と眼を左右に動かして、地図を眺めながら道を探します。自身のネーム入りトランク、その上には酒好きのパーカーが愛飲するギネスビールがあります。

「魚釣り」のパーカーは、スコットランドの湖で、スコティッシュ・タータンの上着を着て釣りをする休日の一コマです。ハンドルを回すと、かかった大物に慌てた様子で上半身と首を大きくくねらせ、その動きによって竿に下がった魚が生きているように上下に跳ねます。釣れたのは日本の鯉のぼり!当初は鯉のぼりの代わりに「寿司」をぶら下げる予定だったそうです。