登録有形文化財の宿とは
令和3年6月24日 登録番号第28-0748号 旧駿河屋 一棟
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旧駿河屋は、有馬温泉にある元竹細工の工房で、湯本坂に北面して建っています。
有馬温泉では、古くから竹細工(主に籠)が湯治客の土産物として販売されていましたが、江戸時代末期から昭和初期にかけて、有馬籠が隆盛を極めていました。
駿河屋は、現在の所有者の祖父にあたる、有馬籠(ありまかご)竹細工職人により、開設されました。
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施工は、地元有馬町内の大工である清水弥三郎で、課税台帳によると、1926(大正15)年に建築されました。
木造3階建で、建築当初は、1階は工房と台所で、2階は家族用の住居、3階は湯治客用の貸間として使われていました。
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平成31年度「商店街活性化・観光消費創出事業」の補助を受け
2020(令和2)年に改修を行い、1階を物販店、2階・3階を宿泊施設となっています。